刺され損ねた。

童貞の恋人が右手であるように、メンヘラの恋人もまた、右手なのである。

青い目をした彼女が攫う

やはり恩は感じます。
親は好きじゃないけど、いじらしく思い、嫌いになれない自分がいます。愛しています。

「育てて」なんて頼みません。でも、しおれた花には水を与えます。それが庭ならなおのこと、近所の視線も助けます。

無自覚に、言うことがよくかわる、かわいいお母さんのこと。とれと言われたからとって、返せと言われたら、わたしは返すしかなくなっちゃう。
金を使えば、罪。金を貯めても、罪。もし、進学できていたら、と思うたびゾッとする。

母の感情は氷柱。背中をなぞる。なじられる。そのたび死んでく。教育は、洗脳だ。昨日も明日も、私の脳だけが生きていく。はすっぱと、それからルンペンが、わたしの進路に小石ばかりまく。

いずれ結婚できたなら、私は間違ってなかったと思える。その時は、思い描くいい親になりたいと思う。