刺され損ねた。

童貞の恋人が右手であるように、メンヘラの恋人もまた、右手なのである。

安心感の原料

安心感を得たい。
安心感は、ひとの不幸からなるものだと思う。ひとと比べて、はじめて安心する。「私は、こんなにしあわせだったんだ。」そう、思えるようになる。思ったところで、じぶんの汚さが恥ずかしくなって、そんなだから、また誰かが私と比べて、安心感を得る。私は不幸から抜けだせない。
他のひとが誰かを褒めてるのが気にいらない。みんなに私は褒められたい。いちばんよい子でありたい。そうして、比べなくてもわかるくらい、幸せでありたい。幸せであって、安心したい。他人の不幸でしか安心をはかれないんだから、それはもはや心配だ。
私は安心感を、得たい。